EL COYOTE・陸の仕事 くすの木の市・育てる・食べる 2010年3月〜5月



育てる 〜 食べる

2010年 3月〜5月


米を焚くにはいい日だ

2010.5.21

 玄米はごしごしと糠が落ちはじめるまでしっかり研ぐ。一晩水に浸す。七輪で一気に炊き上げ、熾きで蒸らす。天気の良い日の朝一番の仕事は気持ちが良い。

歳を重ねて

2010.5.17

 庭のいたるところに生えてくるどくだみ草。若い頃は、臭くて手に臭いがつくので、抜き取るのがいやでしかたありませんでした。ましてや、お茶で飲むなんてとんでもないと思っていました。

みなさん、悪しからず

2010.5.14


 今年は、蕗が少なく、なかなかご近所にお裾分けすることができません。我が家だけで、庭の恵みをいただきます。みなさん、悪しからず。

漸くいただけます

2010.5.9


 ゴールデンウイークも終わり、近所の方々は田植えの準備に忙しそうです。田圃には、水が張られもうすぐ美しい田園風景が広がります。この頃になると、昨年の霜月に蒔いた絹さやが漸くいただけます。半年待ちました。畑の恵みをいただきます。

初夏をいただきます

2010.4.30


 明日から皐月だというのに、昼間突然雹が降って来て、慌てて外に出していた夏野菜の苗を入れました。せっかく種から育てた苗が台無しになるところでした。世間では、野菜の値が跳ね上がりなかなか口にできません。しかし、豊田町には山があります。近所の方に筍をいただき、茹であがったころに、今度は茹でた蕨をいただきました。筍ご飯にして、山の恵みをいただきます。

美味しくいただくために 研ぐ

2010.4.25


 舟行き包丁という漁師が舟で使う和包丁です。ちゃんと仕立てています。美味しく命を始末するために、砥石を研ぎ、刃物を研ぎます。テレビ番組で、どんなに良い食材をそろえ、どんなに美味しそうな料理がならんでいても、包丁使いや箸使いが整っていないと、げんなりしてしまいます。

鉄板と鉄の鋳物の調理器具

2010.4.16


 かんかんに熱した鉄鋳物のフライパン。煙が上がったら中火にしてお肉をのせる。上から鉄板を置く。表はパリッと、中はホワッと、しかも早い。なんでも造船の町の、汗だくだくで働く男が好む、焼き鳥の調理法らしい。 鉄分補給のサプリメントはいらない。

美味しくいただくために 水

2010.4.7


 水道水も鉄瓶で沸かすと美味しくいただけます。
 だけど不思議なお話ですよね。きれいだった日本の水をどんどん汚して、手間と費用をかけて浄化した水道水がまずいといい、海の向こうの水まで飲むなんて。

満月の日に

2010.3.30


 満月の日に、夏野菜の植えかえをした。野菜を健康に育てる古代からの知恵らしい。

春を喰う

2010.3.25



 畑に残った、白菜や高菜や大根にどんどん花がつく。
 そいつを摘み取り、さっと湯がいて、おひたしにする。

 ほろ苦く、春の味がする。

大きな時計と小さな時計

2010.3.19



 春野菜と夏野菜の種を蒔く。月の形と庭先の草木の様子をみながら時期を知る。

 土筆がでたら、チシャやレタスやキャベツ。
 サクランボの花が咲いたら、キュウリ。
 サクランボの花が散ったら、トマトや三尺豆。
 土手のソメイヨシノが咲いたら、茄子やピーマン、オクラ。

 命の源・種を蒔く時期を教えてくれるものは、自分の足元と頭の上にある。

塩を作る

2010.3.14


 昨年から、20数年ぶりに塩を作りはじめた。最近の石油ストーブは小型のわりに火力が強く、ことこと煮込む料理には不向きなようだ。ただ湯を沸かすだけじゃ知恵がないので塩にした。
 人が命を保つうえで、もっとも簡単に加工できる食品が塩だと思う。もちろんプロが作るように均一な味にはならないが、家庭で使うには十分だ。

 20ℓの海水から約600gの塩ができる。4人家族の年間の平均的な塩の消費量は2kgらしい。一週間も朝から晩までストーブの上でぐつぐつやってりゃ2kgくらいすぐできる。
 土鍋で海水を煮詰め、ずくずくの塩の結晶ができたら、布巾を引いた笊にあげ、苦汁を抜く。そいつを天日に晒し乾かせて、素焼きの瓶か木桶で寝かせると角がとれた枯れた塩になる。もちろん苦汁も使う。

 寒い冬の日、宮本常一の「塩の道」など読みながら、塩を作るのはまことに良い塩梅だ。